冒険王ビィト「怒剛裂波!暴走する野獣の叫び」

それは、冬の湖。
凍った湖面に立つ自分と湖の底にいる本来の自分。熱くなれば氷は解け、自分の本性が表に出てしまう。
必死に冷静さを保とうと氷を切り出しクールダウンを計るが、それも限界がある。
氷が全て解けてしまえば、自分以外が湖に立つ事は出来ない。皆、溺れてしまうだろう。
だからこそ冷静であろうと自分を制し続けたが、氷の一番薄い所を破ってしまった者がいた。
それが、人間の少年。彼の持つ知性に目をかけ、己の元に留まらせ、心と体を縛り付けた。
本来の自分に戻れば一人だ。広い湖の上に一人。湖畔に佇む者もいるが力を見せ遠ざけた。
今は、寂しくて悲しいだけ。



なんで、私がグリニデのことでぐるぐる考えなきゃいけないんだろう。