幻想と現実/GLASS HEART

なんだか「さよならカナリヤ」を読んでばちっとそこから進めなくなって。そりゃあ、今さっき自分が歩いて来た街と公園がいきなり出て来たらびっくりするよな。で、そのままあとがきに逃げたりしたんですが、夏祭りの時に使った駅の名前がこれまた出ててひぃーと心の中だけで叫んでいたり。「LOVE WAY」ってやばい本だわ。こんな風に冷静に読めないなんて初めての体験ですわ。テンションが上がり過ぎて読めないってのはあったけど。どうしようもないんで、自分が忘れた頃にまた読んでみたりするのかなぁ。あぁ、バカっぽいわ私。
どうしてこんなに揺らされるんだろうって考えたら先に「冒険者たち」を読んでいたせいなのも少しあるんですね。話の本筋を離れた所で不安定にされるのって不本意であるしここの所の心情を完璧に反映してるな。自分で思っていた以上にきつかったのかもしんない。「GLASS HEART」なんて心が弱っている時に読んだらダメなんだなぁ。ヘンな所に持って行かれる気がする。心臓を鷲掴みにされて力を込められたままぶん回されたような荒々しいっていうの。そんな荒行に似た純粋な力、暴力に変わりそうな若さ。自分になくていいなぁって遠くから見ていたらいきなり落ちて来た嵐。恐いなぁ言葉や物語が持つ力って。
で、結論。なるようにしかならん。ホントらしすぎて泣けるわ。